文字の表記法は国家にとって非常に重要な問題となる。
中国共産党が画数の少ない簡体字にしたのかというと、表向きは識字率を高めるためだが、その本質は国民から以前の知識を遠ざけるためだった。
簡体字教育が普及すると、それ以前に使われていた繁体字が読めなくなり、共産党支配以降に認められた言説だけが流通するようになり、歴史を断絶させ、情報統制を行ったのである。
簡体字教育が普及すると、それ以前に使われていた繁体字が読めなくなり、共産党支配以降に認められた言説だけが流通するようになり、歴史を断絶させ、情報統制を行ったのである。
ロシア革命の後でも、ソ連はロシア語の表記を少し変えて、文字を4つ消してしまった。
ロシア革命前の宗教書や反共的な文書は図書館に収められているが、特殊な訓練を受けた人しかよめなくなっている。
ロシア革命前の宗教書や反共的な文書は図書館に収められているが、特殊な訓練を受けた人しかよめなくなっている。
ナチスドイツがひげ文字のアルファベットではなく、英語と同じ読みやすいアルファベットを採用したのも同様である。
戦後日本もGHQが招聘した教育使節団の勧告によって、漢字廃止、ローマ字表記にされてしまう可能性があった。
少し前まで一般的に使われる漢字を「当用漢字」と言っていたが、これはローマ字表記を採用するまで、当座の間だけ使ってよい漢字、という意味である。
それが「常用漢字」になったのは1981年のことである。
少し前まで一般的に使われる漢字を「当用漢字」と言っていたが、これはローマ字表記を採用するまで、当座の間だけ使ってよい漢字、という意味である。
それが「常用漢字」になったのは1981年のことである。
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