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2016年3月10日木曜日

釈迦とマルクスを共に信奉する遠藤誠というユニークな弁護士がいた。
その遠藤が1996年春に行った講演で指摘した「ニセ宗教を見分ける10項目」が面白い。
一番、信者から最大限の財産を寄付させるか否か。させている教団は全てニセ。
二番、死後のことばかり説いて「いかに生きるべきか」を説かない教団。これもニセ。
三番、終末論を説いて「うちの教団に入った者だけが救われる」と説く。これもニセ。
四番、権力を志す教団。これもニセ。
五番、出家者、つまり人間の間に上下の区別を認める集団。これもニセ。
六番、自分の「うちの宗派によらなければ救われません」と説く教団。これもニセ。
七番、教祖自らが「わしは悟った」とか「私は仏陀の生まれ変わり」とか、「私は釈迦の生まれ変わり」であると公言する教団。これもニセ。
八番、信者に対して修行生活を要求しながら、教祖自らはその修業生活を実践していない教団。これもニセ。
九番、世の不幸を救うための行動を起こさない教団。これもニセ。
そして最後の十番目は、世の不幸を己れ自らの責任として自覚しない教団。これもニセ。
遠藤は、ここで一つ一つ挙げるまでもなく、日本国中のありとあらゆる宗教は邪教であり、全ての教団はニセだ、と結論付けた。
そして遠藤の糾弾は、新興宗教だけでなく、既成の宗教、教団にも及んだ。

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