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2016年3月16日水曜日

イスラム教にはスンニ派とシーア派があり、スンニ派が主流派で、今、問題になっているテロはこの主流派のテロである。
シーア派については、イランの国教である「12イマーム派」というグループの事だけを知っていれば良いが、今は脅威にはなっていない。
シーア派には他にも、インドの方に「7イマーム派」とか、シーア派を自称しているが山岳信仰が入った「アラウィー派」などの少数派も存在する。
イスラムの主流派であるスンニ派は、4つの法学派に分かれる。
1番目はハナフィー法学派で、トルコで強い。
2番目はシャーフィイー法学派で、インドネシアに強く、ロシアの北コーカサス、チエチェン、イングーシとかダゲスタンで強い。
3番目は、マーリキ法学派で、エジプト、チュニジア、モロッコ、マグレブ諸国など、アフリカの北の方で強い。
この3つの法学派は、世の中の事柄や世俗の人達、他宗教との折り合いをつけられるグループであり、その土地や伝統を尊重することができる。
だからこの3つの法学派にぞくしている地域では問題が生じにくい。
4番目にハンバリー法学派というのがあり、イスラム過激派の95%以上はここから出ている。
この法学派は原理主義そのもので、世の中の全てのことはコーランとハーディースという本の中に書いてあり、それさえ読めば、世の中の事は全て分かるし、その指示は出ているという考え方をする。
ハディースというのは伝承のことなので、ある人がこの話をその前の人から聞いて、その前の人はさらにその前の人から聞いてというふうにして、最後に「・・・とムハンマドが言った」というふうに、ムハンマド発言の前に、多くの前提がついているが、預言者の言行録である。
だから、「世の中が一番正しかったのは6世紀で、ムハンマドが現れたあの時期が一番いい時期だ」ということになり、時代を経れば経るほど、人類は退化していくという思想になる。

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