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2016年4月1日金曜日

日本人は終戦記念日を8月15日と思っているが、世界ではこの日を日本との戦争が終わった日としている国は、韓国と北朝鮮だけと極めて少ない。
韓国では8月15日を日本の統治下から解放され、光を取り戻した日として「光復節」として祝日となっており、北朝鮮でもこの日を「解放記念日」としている。
アメリカなどの連合国は、東京湾上のミズリー号で降伏文書の調印があった9月2日を、対日戦勝記念日にしている。
中国ではその翌日をもって戦争が終わったとし、9月3日を「抗日戦争勝利記念日」にしている。
ちなみに台湾では、日本統治終了の記念日「台湾光復節」は10月25日で、台北市で台湾総督府の最後の総督・安藤利吉と中華民国台湾省行政長官・陳儀との間で降伏受諾の式典が行われた日となっている。
日本で8月15日を終戦としているのは、この日にラジオで玉音放送が流れ、天皇自らの言葉で「終戦の詔」が国民に伝えられたからである。
しかし、日本がポツダム宣言を受諾し、天皇が署名して連合国側に通達したのは8月14日で、玉音放送の録音が行われたのも8月14日だった。
外交条約の調印・批准・発効の日というのが国際的な記念日として重視されるというグローバルスタンダードから考えると、8月15日は何の日でもない。

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