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2016年10月7日金曜日

総務省統計局「家計調査」によると、平成27年の高齢夫婦無職世帯の平均的な生活費は27万5000円、高齢単身世帯では15万6000円である。
日本人の平均寿命は男性が82歳、女性が86歳であるので、夫が60歳で定年退職した後、夫の平均寿命である80歳まで夫婦二人で暮らすと仮定すると、この期間に必要な生活費は6600万円となる。
その後、1人暮らしとなった妻が平均寿命の86歳まで暮らすのに必要な生活費は1123万円で、合わせて生活費だけで7723万円かかる計算となる。
これはあくまでも平均の話であり、長生きリスクを考慮する必要がある。
65歳を迎えた女性が100歳まで生き残る確率は、現在の生命表だと6%もある。統計学では確率5%は「有り得る」として考えるのが常識だから、妻が100歳まで生き残るとして生活費を計算する必要がある。
そうなると更に2621万円膨らみ、老後の生活費は1億344万円となる。
これに対して妻が100歳まで生きた時にもらえる公的年金は、現在の厚生年金支給額の6割になると仮定すると、4234万円となり、差し引き6110万円も生活費が不足することになる。
また、厚生労働省「平成25年就労条件総合調査結果の概況」によると、平成24年の大卒(勤続35年以上)の退職金の平均がくは2156万円と、平成20年から335万円も減っている。
ちなみに退職給付制度がある企業は75.5%である。

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