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2016年10月7日金曜日

年金4割減への対抗策として、今取り得る現実的な手段は「年金は60歳から繰上げ受給する」という方法である。
2016年現在、年金の支給開始年齢は65歳だが、本人が希望すれは最大5年間まで支給開始時期を繰り上げ、早めに受給する事ができる。
但し、1ヶ月早める毎に年金額が0.5%減額されるため、1年で6%、5年で30%もらえる額が減ることになる。
一方で、年金をもらう時期を遅らせる「繰り下げ受給」の場合、1ヶ月遅らせる毎に年金額が0.7%増えるため、1年で8.4%、5年で42%貰える額が増える。
繰上げ受給を選択した場合、60歳から貰い始めた人と65歳から貰い始めた人の年金累計額が同じになるのは76歳となる。
日本人の平均寿命が男性80歳、女性86歳だと考えると、76歳まで生き残ることを想定し、年金は65歳から貰った方が特に見える。
しかし、今後は年金支給開始年齢が70歳へと繰延べされる可能性がある事を考えると、既に年金を受給している人の年金を停止するというのは政治的に難しいため、年金の繰上げ支給を受けておけば、年金支給開始年齢繰延べのリスクから逃れることができる。
実際に平成26年度の基礎年金の繰上げ受給者は老齢年金を受給する権利を持つ772万人のうち、286万人と全体の37.1%を占めている。
また平成26年度に新たに年金を受給することになった人のうち、12.4%が繰上げ支給を希望しており、繰下げ受給の希望者は全体の1.3%しかおらず、毎年ほぼ変わらない。

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