Amazon

2014年3月22日土曜日

サラ金大手6社の会社設立の順番は、1959年10月に福岡で設立された「三洋商事」(のちの三洋信販)が最初と言われている。

しかし、無担保のサラリーマン金融という業態は、1960年3月の丸糸(現・マルイト)による「勤人信用貸」つまり「アコム」が最初である。
戦前に呉服屋に丁稚奉公していた木下正雄が独立して神戸市三宮に開業した「丸糸呉服店」の息子がアコム創業者の木下恭輔である。
正雄は呉服の売買のかたわら、質屋を始め、息子が質屋の分業として始めたのが、「勤人信用貸」だった。

本家のマルモトは不動産業に転じ、ホテルモントレを運営するようになり、アコムは長い間、子会社という位置づけだった。
「はじめてのアコム」とテレビCMをしているように日本における消費者金融のパイオニアはアコムである。

次に、アコム設立二年後の1962年3月に、関西金融(のちのプロミス)が設立された。
創業者の神内良一は、学徒出陣後に農林省香川作物報告事務所に勤務し、労働組合運動に没頭し、将来は社会的な事業をしたいと志していた。
ブロミスを始めた理由は、将来の社会事業のため金儲けをしようしたのが定説になっている。
実際に、神内は後にサラ金業界を去り、北海道で農園「神内ファーム21」を運営し、100億円の私財を投じて財団法人北海道農業企業化研究所を設立している。

プロミス設立後、1964年1月に「パーソナル・リース」(のちのレイク)、1966年1月に「富士商事」(のちの武富士)、1967年4月に「松原産業」(のちのアイフル)がサラ金業に乗り出した。

0 件のコメント:

コメントを投稿