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2014年11月14日金曜日

毛利元就の故事である「三本の矢」は、よく知られている。
毛利元就が死の間際に、隆元、元春、隆景の3人の息子を枕元に呼び「1本の矢はすぐに折れるが、3本の矢を束ねれば簡単には折れない。兄弟3人で力を合わせ、毛利家を守れ」と言い残し、息子たちは父親の教えを忠実に守ったというものである。
しかし、この故事は史実とは異なる。
元就は1571年に死亡したが、長男の隆元はその8年前に40歳で亡くなっている。
つまり、元就が3人の息子を前に遺言を残すことは有り得ないのである。
ちなみに、元就は還暦を過ぎた1557年に『三子教訓状』という息子たちに宛てた書状をしたため、兄弟結束の大切さを説いてはいる。

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