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2015年6月15日月曜日

「正教分離原則」とは、近代国家における政治は公共性を有するので、国家は宗教に介入しない、宗教団体は宗教団体独自の教義、儀式、規則などを政治に持ち込まないということである。
しかし、宗教的信仰を持つ者並びに宗教団体が、その信念に基づいて、政治的見解を表明し、行動することを禁止するものではない。
創価学会が、憲法解釈変更による集団的自衛権の行使容認について「本来の手続きは、一内閣だけによる決定ではなく、憲法改正手続きを経るべきだ」という踏み込んだ表明をしたのは、自らの信仰の根幹にかかわる問題であるという危機意識を強く持っているからである。
創価学会名誉会長の池田大作が小説『人間革命』を沖縄で書き始めたのが1964年12月2日だった。その冒頭は以下の言葉で始まっている。
「第1巻 黎明
戦争ほど、残酷なものはない。
戦争ほど、悲惨なものはない。
だが、その戦争はまだ、つづいていた。
愚かな指導者たにち、ひきいられた国民もまた、まことにあわれである。」
2014年は、創価学会にとって、この言葉が記されてから50年の特別な年だった。
創価学会は、集団的自衛権に関して、「慎重の上にも慎重を期した議論によって、歴史の評価に耐えうる賢明な結論を出されることを望みます」という見解を表明した。

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