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2015年8月19日水曜日

中国経済の実態がよく分からない事を示すのが、外貨準備高である。
中国当局の発表によると、2014年12月末の中国外貨準備高は3兆8400億ドルとなっているが、アメリカのFRBが発表した2014年12月末の中国保有のアメリカ国債残高を見ると、1兆2443億ドルとなっており、その差は何と2兆ドルである。
国債を発行している側のアメリカの数字が正しいとすると、中国の外貨準備高に占めるアメリカ国債の割合は3割程度に過ぎない。
日本の外貨準備高の殆どはアメリカ国債で保有しており、基軸通貨のドルである事を考えると、中国の外貨準備高に占めるアメリカ国債の比率は低すぎる。
中国はこれまで稼いだドルを何処に持って行ったのか、統計では分からない。
他にもIMF加盟国は、外貨準備として保有する金の量を報告する義務があるが、中国の自己申告では1054.1トンと、中国の外貨準備高に占める割合は僅か1.1%しかない。
この割合は余りにも少なく、アメリカ、ドイツ、イタリア、フランスは7割前後を金が占めている。ちなみに日本は2.4%しか金を保有していない。
中国は世界一の金の生産国であり、2014年には450トンを生産している。
2位のオーストラリアは270トン、3位のロシアは245トン。
この国内の金生産量の一部は中国人民銀行が買い上げ、公的保有となっていると推定されるが、民間が保有する金の統計は無い。
中国の人民元は、未だにドルに半ペッグ状態となっており、変動相場制に完全移行しておらず、為替操作を容易に行え、その実態が全く分からない。
中国が外貨準備などから推定すると為替介入をしているのは間違いないのに、それを公表しないので、アメリカは中国の為替操作を厳しく批判している。
その結果、神未来現は割安に評価されている。

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