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2015年8月19日水曜日

大規模なアメリカ国債買いは、特別会計の中の一つである「外国為替資金特別会計」(通称、外為会計)によって、「円売りドル買い介入」として行われる。
政府はドル買いを国民の税金で直接やれないので、財務省が政府短期証券(FB)を発行し、債券市場で円を調達し、その円を為替市場で売却してドルを買うという仕組みである。
具体的には、財務省国際局の為替市場課と日本銀行の金融市場局為替課がやり取りをして、発行された政府短期証券を日銀が引き受け、この円でドルを買う。
この時、日本が円で買ったドルは、そのまま日本政府に入ってくるのではなく、殆どがアメリカ国債購入に充てられるので、結局はアメリカ財務省に上納することになる。
つまり、アメリカから見ると、日本がいくら輸出産業でドルを稼ごうが、そのドルは最終的にはアメリカに戻ってくる。
アメリカは慢性的に赤字国だから、ドルはいつも不足しているが、それを日本が戻してくれる仕組みになっている。

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