日本の左翼には「講座派」と「労農派」の2つがある。
どちらも戦前の左派理論の二大柱であり、「講座派」は共産党系り理論を掲げた一派で、岩波書店から1930年代前半に出た『日本資本主義発達史講座』を執筆したグループが中心となったので、「講座派」と呼ばれる。
「労農派」は当時、社会民主主義者と呼ばれた人達の理論を掲げた一派で、1927年創刊の雑誌『労農』に依ったので「労農派」と呼ばれる。
同じ左翼だが、共産党が講座派で社会党左派が労農派となる。
両者の間で一番違うのは、戦前の「権力」をどうとらえるかで、打倒すべき権力の分析の仕方に対立があった。
講座派は労働者と資本家の対立構造の中で、主として資本家を打倒するが、それ以外の古い地主やその他の権力も倒すために統一戦線てせ新しい時代を作っていこうと考えた。
一方の労農派は、労働者ょ中心とした勢力で資本家を打倒していこうと考えた。
名前とは逆転現象があり、講座派は広範な統一戦線を目指し、労農派は労働者との移民が共闘するような名前だが、労働者が資本家を打倒する路線を目指している。
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