ご褒美が子供の学力にどのように因果効果を持つかについて、ハーバート大学のフライヤー教授が、シカゴ、ダラス、ヒューストン、ニューヨーク、ワシントンDCで実験を行った。
この実験は、94億円が使われ、250校の小学2年生から中学3年生まで3万6000人の子供が参加した大規模なものだった。
学力テストや通知表の成績を良くすることにご褒美を与える「アウトプット」、本を読んだり宿題を終えたことに褒美を与える「インプット」の実験を比較した結果、学力テストの結果が良くなったのはインプットにご褒美を与えられた子供達だった。
インプットは子供達が何をすべきか明確なのに対して、アウトプットは具体的な方法が示されていないので、子供達自身の行動が分からないからである。
アウトプットにご褒美を与える場合には、どうすれば成績を上げられるかという方法ほ教え、導いてくれる人が必要となる。
就学前教育への支出は、雇用や生活保護の受給、逮捕率などにも影響を及ぼすので、社会全体にとっても良い影響をもたらす。
こうした社会への好影響を「社会収益率」といい、就学前教育への支出は年率7~10%にも上るという。
こうした社会への好影響を「社会収益率」といい、就学前教育への支出は年率7~10%にも上るという。
社会収益率が7~10%になるということは、4歳の時に投資した100円が、65歳の時には6000円から3万円になって社会に還元されるということである。
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