「貨幣数量説」には有名なアービング・フィッシャーの交換方程式があり、世の中に流通している貨幣の総量とその流通速度が物価の水準を決めるとされる。
M(流通量)×V(貨幣流通速度)=P(物価)×Q(総支出量)
Mは中央銀行が市中に供給するマネーストックであり、Vは貨幣の流通速度、Pは物価、Qはモノの取引量である。
つまり、中央銀行がMを増やせば、VとQが一定ならばPが上昇すると考える。
つまり、中央銀行がMを増やせば、VとQが一定ならばPが上昇すると考える。
しかし、不況期にはV(貨幣流通速度)は落ち、おカネの巡りが悪くなっているので、いくら中央銀行がマネーストックを拡大しててもVまでには影響を及ぼすことはできない。
単純にMを増やしただけではPは上がらないし、Mの中でも中央銀行が操作できるのはマネタリーベースだけであり、マネーストックも増えると考えるのは短絡的すぎる。
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