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2016年3月22日火曜日

アメリカでは1789年から1913年まで100年以上に渡ってデフレが続いたが、このデフレの下でアメリカ経済は成長を続け、ついにイギリスを凌駕し、世界の覇権を奪ってしまった。
2004年にミネアポリス連邦準備銀行のアンドリュー・アトキンソンとパトリック・J・キホーが発表した論文「デフレと布教は実証的に関連するのか?」によると、歴史的にはデフレの時の方が好況だったという。
この論文では、世界恐慌時の5年間を除いた1820年~2000年に渡る世界の主な17カ国の各5年間の平均実質経済成長率とインフレ率を調べた結果、全595例のうちデフレの事例は73例あったが、デフレと不況を同時に経験したのは僅か8例に過ぎなかった。
また、不況の事例は29例あったが、そのうちデフレであったのは8例しかなく、インフレであったのは21例もあった。
つまり、デフレと不況の関連性は全くなく、デフレ期の9割近くは好況と重なっており、経済成長していたという。

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