元々、世界各国の庶民の生活は、国の間で大きくかけ離れたもので はなかった。
世界銀行のエコノミストのミラノヴィッチが19世紀の各国の所得 について書かれた経済史の文献を調べた。
すると、1800年から1849年まで、当時極めて貧しい国だっ たインドの不熟練労働者の1日当りの賃金は、富裕国の1つだった イギリスの不熟練労働者の3割だった。
また1820年代、オランダの実質賃金は、中国の揚子江流域の賃 金に対して、70%高かった。
スイスのUBS銀行は、世界各国の物価と所得の調査報告書を作成 している。
それによけば、2009年の建設労働者の名目手取賃金は、ニュー ヨークで時給16.60ドル、北京では0.80ドル、デリーでは 0.50ドル、ナイロビでは0.60ドルであり、19世紀とは桁 違いの差がついている。
世界銀行のエコノミストのミラノヴィッチが19世紀の各国の所得
すると、1800年から1849年まで、当時極めて貧しい国だっ
また1820年代、オランダの実質賃金は、中国の揚子江流域の賃
スイスのUBS銀行は、世界各国の物価と所得の調査報告書を作成
それによけば、2009年の建設労働者の名目手取賃金は、ニュー
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