Amazon

2014年6月29日日曜日

元々、世界各国の庶民の生活は、国の間で大きくかけ離れたものではなかった。

世界銀行のエコノミストのミラノヴィッチが19世紀の各国の所得について書かれた経済史の文献を調べた。

すると、1800年から1849年まで、当時極めて貧しい国だったインドの不熟練労働者の1日当りの賃金は、富裕国の1つだったイギリスの不熟練労働者の3割だった。

また1820年代、オランダの実質賃金は、中国の揚子江流域の賃金に対して、70%高かった。

スイスのUBS銀行は、世界各国の物価と所得の調査報告書を作成している。
それによけば、2009年の建設労働者の名目手取賃金は、ニューヨークで時給16.60ドル、北京では0.80ドル、デリーでは0.50ドル、ナイロビでは0.60ドルであり、19世紀とは桁違いの差がついている。

0 件のコメント:

コメントを投稿