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2014年9月8日月曜日

多くの報道では、「量的緩和が円安を導いた」と認識してアベノミクスを評価しているが、間違っている。
異次元の量的緩和を開始した2013年4月の段階で、ドル・円は95円だった。
ところが、この異次元の量的緩和を開始してから、マネタリーベースが2013年3か月末の135兆円から2014年3月末に209兆円と、74兆円も増えているのに、円安は10円弱しか進んでいない。
ちなみにドル・円が75円台の史上最高値をつけた2011年10月のマネタリーベースは116兆円だった。
<マネタリーベースとドル・円レート>
     マネタリーベース  ドル/円
     (12月平均残高)    基準レート(12月末)
1990年   43.5兆円      134.60円
2007年   90.8兆円      114.15円
2008年   92.4兆円       91.03円
2009年   97.2兆円       92.10円
2010年  104.0兆円       81.09円
2011年  118.0兆円       77.74円
このように量的緩和と円安とは関係がないのである。

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