多くの報道では、「量的緩和が円安を導いた」と認識してアベノミクスを評価しているが、間違っている。
異次元の量的緩和を開始した2013年4月の段階で、ドル・円は95円だった。
ところが、この異次元の量的緩和を開始してから、マネタリーベースが2013年3か月末の135兆円から2014年3月末に209兆円と、74兆円も増えているのに、円安は10円弱しか進んでいない。
ちなみにドル・円が75円台の史上最高値をつけた2011年10月のマネタリーベースは116兆円だった。
<マネタリーベースとドル・円レート>
マネタリーベース ドル/円
(12月平均残高) 基準レート(12月末)
1990年 43.5兆円 134.60円
2007年 90.8兆円 114.15円
2008年 92.4兆円 91.03円
2009年 97.2兆円 92.10円
2010年 104.0兆円 81.09円
2011年 118.0兆円 77.74円
マネタリーベース ドル/円
(12月平均残高) 基準レート(12月末)
1990年 43.5兆円 134.60円
2007年 90.8兆円 114.15円
2008年 92.4兆円 91.03円
2009年 97.2兆円 92.10円
2010年 104.0兆円 81.09円
2011年 118.0兆円 77.74円
このように量的緩和と円安とは関係がないのである。
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