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2014年9月8日月曜日

稲盛和夫氏がやったJAL再生は、公的資金で援助して、法人税を免除して、減価償却を見直して、借金を全て棚上げにしただけなので、誰だってできた。
新自由主義に完全に逆行して、市場原理とは全く別の独自ルートで、国家独占主義そのものだった。
国家と結びつく独占資本を守るためにやったのである。
新自由主義の本質が何かを考えると、自由の主体が何かという問題に行き着く。
旧自由主義、オールドリベラリズムにおける自由の主体は個人であり企業であった。
その企業というのも基本的な発想は、小さな合資企業であり合名企業なのである。
だからこそ、その中で無限責任も負わねばならない。
それに対して、新自由主義における自由の主体は巨大企業となる。
つまり独占資本の自由であり、自己実現の主体というものは資本にしかない。
だから資本家には自己実現はあるが、労働者には自由も自己実現の可能性も基本的に無いのである。

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