「海軍の良識」というのもインチキである。
何と世界の陸軍で唯一、日本陸軍は航空母艦を持っていた。
昭和17年に「あきつ丸」を護衛空母に改造して、全部で5隻造っている。
昭和17年に「あきつ丸」を護衛空母に改造して、全部で5隻造っている。
要するに海軍は艦隊決戦とか飛行機で派手な作戦をするのが好きで、ロジティクス、輸送のような下品なことはやりたくないと、陸軍の兵站に協力をしなかった。
兵站は全て陸軍の船舶司令部が担当し、当初は海軍は船舶司令部の輸送船を守ってくれるはずだったが、ミッドウェー海戦以降、余裕がなくなってしまい、丸裸で輸送船を運行せねばならなくなり、陸軍は自身で航空母艦を建造せねばならなくなった。
ところが、海軍は飛行機の仕様を開示せず、結局、陸軍独自の自主開発となった。
海軍がやったことは、「これは味方の陸軍が造った航空母艦で、敵艦ではないから沈めないように」と極秘で回覧を流しただけだった。
アメリカ軍の記録にも「上空から取った写真に、これまでと全然違う形の1万トン級の護衛空母を発見したが、日本海軍とは全く別の設計思想でできている、一体、これはなんなのだ」と残っている。
結局、一度も海戦をしないまま、陸軍の航空母艦は全艦沈められてしまった。
0 件のコメント:
コメントを投稿