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2014年9月7日日曜日

大本教は、戦前に政府から二度にわたって弾圧を受けた。
大本は国家の本質が分かっており、その国家像は大東亜共栄圏を超えて、道義国家のような発想を持っていた。
それによって国家の立て直しをするという構想を描いていた。
さらに、国際共通語のエスペラントを取り入れるなど、国際性も持っていた。
しかし、権力に近寄りすぎたがだめに排除されてしまった。
この『宗教弾圧を語る』には、国家が宗教弾圧をやるときの典型的な手口が書かれている。
天理教がターゲットだった時には、天理教本体ではなく、天理教の分派でより純粋なグルーブの「天理ほんみち」を弾圧し、天理教に対して警告するのである。
キリスト教の場合も、もみの塔、灯台社、ホーリネス協会といったキリスト教の中ではマイナーな教派を弾圧することによって、日本キリスト教団のメインストリームである長老派(カルバン派)、メソジスト派、会衆派、ルター派に対して、体制に従えと牽制するのである。

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