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2015年7月12日日曜日

日本の左翼の問題は、ソ連の崩壊を正面からきちんと踏まえていないことである。
日本共産党は、ソ連崩壊時に「我々はソ連体制とは関係ない」と明言したが、ソ連に憧れていたのは間違いない。
日本の共産党中央委員の連絡員は、ソ連崩壊まで赤旗の記者の身分でモスクワに駐在していた。
日本で革命を起こす際に、ソ連との調整をするために駐在していたが、住宅費や光熱費はソ連共産党が負担してくれていた。
それだけでなく、モスクワ大学に留学させたいが、裏口入学をさせてくれというお願いの記録も全部残っている。
社会党左派の社会主義協会も、共産党以上にソ連に憧れていたが、彼らもソ連崩壊の要因に取り組もうとしなかった。
ソ連崩壊後も左で元気なのは、JR総連、JR東労組くらいである。
JR総連委員長だった松崎明は、元々革マル派のナンバー3で、その後、革マル派とは決別しているが、反スターリン主義では一貫していた。
ソ連は社会主義国ではない、ろくでもない国だから滅びて良かったぐらいの感覚でいたので、JR総連はソ連が実際に崩壊しても社会主義が間違ええていたとは思わず、組織もきちんと維持できたのである。

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