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2015年10月17日土曜日

軽井沢と箱根がリゾート地として発展したのは、戦時中のことである。
日本の富裕層が絶対に安全な軽井沢と箱根に家族を逃がしたのが切っ掛けであった。
戦時中は、軽井沢にはスイスやスウェーデンなどの西欧の大使館、公使館が避難しており、箱根にはソ連大使館が避難していた。
日米間で戦争が始まると双方の国の外交使節団が引き上げることになり、国交は断絶する事になるが、互いに権益や民間人は残っている。
そこで、敵国あるいは占領地において、自国の権益を保護してくれる第三者的な国を指名し、それを利益代表国、または利益保護国という。
日本の利益体表国はスペイン、アメリカの利益代表国はスイスだった。
戦況が厳しくなってくると日本はスペインとの連絡が取れなくなり、戦争末期にはスイスを通じて、アメリカと連絡を取るようになった。
アメリカが各国大使館、公使館を空爆しないよう、避難場所を明示した地図をスイスに托したのである。
大戦末期に、軽井沢と箱根で生まれたり疎開していた人達は、この情報を手に入れる事ができる立場にいたという事である。

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