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2015年10月17日土曜日

フランス二月革命後の第二共和制のもとで、ナポレオンの甥であるルイ・ボナパルトが大統領に立候補して当選した。
彼を支持したのは、小作農などの貧農層だったが、ルイ・ボナパルトは大統領の権限を強化し、国民投票を経て皇帝に即位した。
そして、ルイ・ボナパルトに期待した貧農層の暮らしが改善されることは無かった。
つまり、国民は自分達の首を絞めるような人物を代表に選んでしまったのである。
このように「代表」と「代表されるもの」の利益が一致しないことを、ボナパルティズムという。
当時の様子について、カール・マルクスが著書『ルイ・ボナパルトのブリュメール18日』で詳しく書かれている。
マルクスがジャーナリストとしても優れていたことが理解できる。

ルイ・ボナパルトのブリュメール18日―初版 (平凡社ライブラリー) 

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