富国生命保険という保険会社があるが、その前進は富国徴兵保険だった。
徴兵保険とは、国民が兵役に服することを奨励し、精勤忠勇の実を挙げさせ、その家族の生活の安全を保護することを目的とする保険で、被保険者が徴兵適齢の満20歳に達し、招集された入営した時に保険金が支払われた。
この徴兵保険を最初に始めた会社は、戦後、東邦生命保険と名前を変えた第一徴兵保険だが、富国徴兵を含めて徴兵保険会社は4社あった。
敗戦で軍隊が無くなるとともに、それぞれ生命保険に鞍替えしたわけで、富国生命の本社が、一時期、靖國神社の境内にあったのも、そのような因縁からである。
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