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2016年7月14日木曜日

自民党勉強会における自民党国会議員と作家の百田尚樹による報道圧力、沖縄軽視発言事件は、自民党のおごりを可視化させた深刻な事件だった。
「文化芸術懇談会」は、文化人や芸術家との意見交換を通じ、「心を打つ『政策芸術』を立案し、実行する知恵と力を習得すること」を目的としているという。
そもそも「政策芸術」という発想自体が、スターリン時代のソ連や、ナチス・ドイツが政治目的で芸術や文化を利用するというプロパガンダ(宣伝)戦術である。
「政策芸術」が可能であるという発想自体に、現在の自民党の反知性主義的体質が顕著に表れている。
幸いにも、自民党の千葉県県議会議員の瀧田敏幸氏が、この件で2015年6月28日に、ブログでまともな発言をしているのが救われる。(現在は消去されているが)
「作家・百田尚樹氏を招いての若手自民党議員による勉強会がひんしゅくをかっている。コメントにも値しない噴飯ものとしか申し上げられない。で、唯でさえ複雑な状況を一層困難な状況へと陥れてしまった責任は重大すぎる。
で、私はマスコミが大騒ぎする「報道の自由」といった表面的レベルを問題にしているのではない。そもそも、百田氏は民間人だ。どんな反知性主義的思想を持っていても、他者に危害を加えない限り発言も自由である。よって、罪深いのは政治家の方と考える。百田氏に雷同し品のない発言を行った議員は、知的基礎体力の欠如、すなわち単なる無知であったに過ぎない。ただ、無知が露見し国民に下しかされたでは済まされず、沖縄に対する偏見に基づく発言は、現下日本の国家統合を揺るがすような忌々しき事態を招きかねないということを分かっているのだろうか。
このような他人の気持ちを全く理解しない言葉遣いとコミュニケーション能力の欠如は政治家として論外であり、自民の勉強会が引鉄となり結果的に民族問題へと発展する可能性も排除できない。更に事態が悪化した場合、日本の安全保障をも揺るがしかねない。それくらいトンデモない勉強会だったということを、参加した議員のセンセイ方は猛省すべきである。
どうも最近、威勢のいい右バネの効いたことを云えば保守と勘違いしている輩が多い。そんなのは保守でも愛国でも何でもない。単なる思考停止の反知性主義とハッキリ申し上げておく。」
瀧田敏幸氏の見識こそが、日本の伝統と草の根の国民に根差した本物の保守政治家のものであろう。

たきた敏幸日記

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