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2016年7月14日木曜日

国際社会のゲームのルールが国際法である。
そして海の国際法が、海洋法である。
中国も加盟している国連海洋法条約第3条では「いずれの国も、この条約の定めるところにより決定される基線から測定して12海里を超えない範囲でその領海の幅を定める権利を有する」と定められている。
ただし、同法第121条に「島とは、自然に形成された陸地であって、見ずに囲まれ、満潮時においても水面上にあるものをいう」という規定があるので、網に沈んでしまうことのある暗礁を埋め立てしても、それは島にはならず、そこに基線を定めることはできない。
だから、中国が領海と主張する南シナ海の人工島周辺12海里の内側を、2015年10月27日に米海軍イージス型駆逐艦が航行したこと自体は、国際法に違反する訳ではない。
領海のない公海は、軍艦を含めどこの国の艦船でも航行することが可能だからである。

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