Amazon

2016年7月14日木曜日

共産党が、柔軟路線を示し、国民連合政府を樹立するために野党の結集、野党共闘を訴えているが、これに対して北海道の地域政党「新党大地」の鈴木宗男代表は、共産党との協力を拒絶した。
鈴木氏が、2016年4月の衆院北海道5区補欠選挙で、自民党が公認する和田義明候補の支持を明確にしたのは、「共産党が推す候補とは一切協力しない」という信念であり、共産党との協力を拒否する理由は4つある。
第1は、鈴木氏の個人的経験である。
2002年の鈴木疑惑に際して、共産党は外務省から流出した極秘文書に基づいて、鈴木氏が北方領土交渉で国益を毀損していると非難した。その後、その文書が改ざんされたもので、共産党は改ざん文書をつかまされた事実を認めず、謝罪もしていない。
鈴木氏は「原口一博も辻本清美も公の場と個人にも間違いを認めて謝罪したが、共産党は無視している。自分達は絶対に間違えないというあの党の独善的な体質は変わっていない」と言っている。
第2は、共産党が北方4島だけでなく、ウルップ島からシュムシュ島までの18島を含む22島返還を要求していることで、こういう非現実的な要求を掲げでいる政党と一緒に行動すると北方領土交渉が完全に行き詰るからである。
第3は、共産党と手を組むと「新党大地」を支持する保守層が逃げていき、鈴木氏の支持基盤が弱体化するからである。
第4は、過去の経緯から創価学会の共産党に対する拒否反応が強く、共産党と手を組むと、創価学会との信頼関係が崩れ、公明党との関係が悪化するからである。

0 件のコメント:

コメントを投稿