勤労を美徳とする日本人の価値観は江戸時代から染みついたものである。
江戸時代後期、二宮尊徳によって広められた「報徳思想」は経済と道徳的価値観を結びつけた点に大きな特徴がある。
曰く、豊かな人生を送るためには『勤労(労働をいそしむこと)』『倹約(無駄遣いをしないこと)』『分度(身の丈に合った生活をすること)』「推譲(手柄はヒトに譲ること)』の四原則を守ることが必要であるとされ、それらは「美徳」とされた。
日本では現行憲法の中にまでその思想が引き継がれている。
労働の義務ならともかく、勤労の義務が憲法に含まれている国は、日本と韓国くらいである。
労働の義務ならともかく、勤労の義務が憲法に含まれている国は、日本と韓国くらいである。
労働と道徳の価値が結びつけられたことで、日本では「経済的な失敗者=道徳的な失敗者」とみなされるようになった。
つまり、「貧乏になるのは、努力を怠った落伍者」であるから「貧困は自己責任だ」という論理が形成され得る。
つまり、「貧乏になるのは、努力を怠った落伍者」であるから「貧困は自己責任だ」という論理が形成され得る。
0 件のコメント:
コメントを投稿