世界各地で勃興している「ナショナリズム」は現代世界をとらえる非常に重要なキーワードである。
しかし、日本では「民族主義」「国民主義」「国家主義」「国粋主義」など様々に訳されてしまい、混乱してしまう。
『民族とナショナリズム』を著したイギリスの社会人類学者アーネスト・ゲルナーは、ナショナリズムを「政治的な単位と文化的・民族的な単位を一致させよとする思想や運動」と定義している。
政治的な単位とは、「国家」だが、国は歴史的に常にあったわけでは無く、狩猟採取社会の段階では国はなかった。
産業社会の段階には必ず国があるが、それは産業を成立させるには人々に公教育が必要となり、それができるのは国だけだからである。
産業社会の段階には必ず国があるが、それは産業を成立させるには人々に公教育が必要となり、それができるのは国だけだからである。
文化的・民族的な単位とは、「民族」であり、文化を共有し、我々は同じ民族だと信じる人々の集団である。
この国と民族を一致させるのがナショナリズムだから、近代以降、国が国民を一つにまとめる方向で強調されてきた。
この意味でのナショナリズムは「国家主義」となる。
この意味でのナショナリズムは「国家主義」となる。
沖縄の人々が、本土と我々は異なるので沖縄でまとまろうとする運動をすれば、このナショナリズムは「民族主義」となる。
逆に、それを阻止して沖縄を日本に留めようという運動は「国家主義」である。
逆に、それを阻止して沖縄を日本に留めようという運動は「国家主義」である。
0 件のコメント:
コメントを投稿