松下幸之助の不幸は、成功とともに彼を利用しようとする人が周囲に集まってきたことである。
幸之助からカネを引っ張り出そうとする人、ゴマをすって出世しようとする人達である。
幸之助が神格化され出すのは、それを利用したい役員や幹部が増えたからである。
幸之助が神格化され出すのは、それを利用したい役員や幹部が増えたからである。
かつて松下には、従業員の親睦団体に「歩一会」という組織があった。
幸之助は、その会報誌『歩一会誌』に自叙伝を連載しており、その連載は戦後に『私の行き方考え方』として書籍化される。
この連載は口述筆記したもので、幸之助の思いがこもっていた。
幸之助は、その会報誌『歩一会誌』に自叙伝を連載しており、その連載は戦後に『私の行き方考え方』として書籍化される。
この連載は口述筆記したもので、幸之助の思いがこもっていた。
ところが、その後、版元が一般の出版社からPHPに移ると、表現が微妙に修正され、よく言えば文章が洗練される。
現在、「松下幸之助」の署名でPHPから出される本は、幸之助の発言をPHPの頭のいい人が「まとめ」ており、いわば「改竄」して再生産しているのである。
松下幸之助の「生の声」を伝える書籍は3冊しかないという。
歩一会の自伝を一般の出版社から発売された『私の行き方考え方』と、毎日新聞がインタビューとしてまとめた『道は明日に』、日経新聞で連載した「私の履歴書」だけである。
歩一会の自伝を一般の出版社から発売された『私の行き方考え方』と、毎日新聞がインタビューとしてまとめた『道は明日に』、日経新聞で連載した「私の履歴書」だけである。
0 件のコメント:
コメントを投稿