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2015年10月2日金曜日

市場での生き残りの為に、欧米の学位ビジネスはしたたかであり、マーケット感覚に優れている。
最も儲かる「エグゼクティブMBA」という高額なプログラムの最大の価値は、「他のエグゼクティブと知り合える機会」と位置づけられている。
そこでは学生として集まった企業の幹部候補生たちを、お互いに「同窓生として知り合わせる」ことの対価として、超高額な学費が課されている。
つまり学校が売る事のできる価値は、授業の内容だけではないのである。
学校が社会に提供できる価値には、最先端の知識や知見に加え、学位、価値ある同窓生とのネットワーク、極めて容易に社会の信頼が得られる「学生という立場」など、様々な要素の組み合わせが可能なのである。
少子化時代となり、学校経営がより厳しくなる中、学校関係者が考えるべきは、「グローバル人材の育て方」などではなく、そもそも自校は「誰に対して、どんな価値を提供すべきか」という提供価値について再検討すべきである。

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