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2015年10月2日金曜日

中古ワンルームマンションは、不動産業者にとってうまみが無いので、誰も手を出そうとせず、悪循環に陥っている。
1000万円のワンルームマンションを売っても、仲介手数料は3%の30万円にしかならず、扱うインセンティブがない。
30万円のために積極的に動く仲介業者はいない為、売却を頼まれた仲介業者多くは不動産取引情報提供サイトの「REINS」に情報を掲載して放置する。
同様に30万円では客付け業者も殆ど動かないので、市場には中古ワンルームマンションが溢れている。
中古ワンルームマンション市場で最も大きな問題なのは、通常の不動産業者は住宅ローンを組む時に提携している銀行があるが、投資用ワンルームマンションのローンは住宅ローンではないので、提携金融機関がない。
居住用として購入しようとしても、審査も緩く使い勝手の良い「フラット35」は、30平米以上の物件でないと住宅ローンの対象とならない。
新築ワンルームマンションの分譲会社の殆どは、ノンバンク系のローン会社と提携しているので、新築を購入する時はローンを組めるが、一般的な不動産業者はノンバンク系のローン会社と提携はしてないない。
従って、中古ワンルームマンションは購入時にローン付けができず、現金を持っている客にしか売れないという状況になっており、一般的な不動産流通市場での出口がない。
僅かながら都内に絞って中古ワンルームマンションを取り扱っている不動産業者もあるが、やはり仲介手数料では割りが合わないので、顧客から800万円で買い取って、別の顧客に1000万円で売るという「買取仲介」のスタイルを取っていることが多い。
どうしても売りたい人にとっては、助け船のような存在だが、1000万円の物件をローンで購入して、800万円で買い取ってもらっても、200万円分のローン債務が残ってしまうことになる。

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