世界で最初の本格的な紙幣は、10世紀の中国北宋時代に作られた「交子」と言われている。
内陸の四川で発行されたこの世界発の紙幣も、乱伐による悪性インフレを発生させている。
当時、中国で広く流通していたのは銅銭だったが、銅の産出が少ない四川では鉄銭を使用しており、高額の取引に向かなかった。
そこで商人から鉄銭を預かり、引換券として紙幣を発行したのである。
そこで商人から鉄銭を預かり、引換券として紙幣を発行したのである。
北宋政府は、商人からこの権利を取り上げ、紙幣「交子」を発行するようになったが、戦争や公共事業、宮廷の浪費にお金が必要となり、それを補うために政府が保有する銅銭の準備金の上限を超えて紙幣を乱発するようになり、インフレが起こった。
北宋の「交子」、南宋の「会子」、元の「交鈔」など全て同じ経緯で紙屑となり、インフレ→農民暴動→王朝崩壊という経過をたどるのである。
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