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2016年2月23日火曜日

創業1368年と室町時代に創業された株式会社ういろう(小田原市)の先祖は、大陸からの渡来人で、もともとは元朝の役人だったが明朝に滅ぼされた時に、日本に亡命し、元朝での役職名の一部を取って外郎(ういろう)と名乗った。
渡来後、初めは京都で朝廷に使えていたが、室町時代末期に北条早雲に招かれ、小田原に移住してから500年以上経つ。
外郎家は、家伝薬の「ういろう」(透頂香・とうちんこう)と同名のお菓子を代々作り続けており、元々の本業は薬種業だが、その際に仕入れていた栄養剤の糖類を転用してお菓子にしたものが「ういろう」の起源であるという。
古来より糖類は大変高価で一般には手に入らないものだったが、薬種業だからこそできた独特のお菓子で、外国から朝廷に来られた賓客のもてなし用として創作されたものである。
豊臣秀吉が北条家を滅ぼした際に、北条氏一族は小田原城下に残さない方針だったが、外郎家は北条五代に軍師として仕えた身分にもかかわらず、特別に城下に残され、以来商人として医薬に専念することとなった。
現在の当主は、25代目である。

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