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2016年7月13日水曜日

自民党における保守の変質を考える上で、最も大きいのが経世会の分裂である。
宏池会は保守リベラル、清和会はタカ派、その真ん中に経世会が座っていた。
そもそも自民党の保守本流というのは、吉田茂・自由党であり、そこから池田勇人、佐藤栄作の時代がくる。
池田の流れが池田ー大平ー宮沢ー加藤、佐藤の流れが佐藤ー田中ー竹下ー橋本ー小渕となる。
経世会は佐藤ー田中の流れの実利主義に徹し、宏池会と清和会のバランスをとる重要な調整役を担っていた。
それが保守本流を支えていた経世会から小沢一郎と羽田孜が飛び出し細川政権を作ってしまい、経世会が分裂したことが、今に至る政治的混乱を考える上で、大きな出来事なのである。

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