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2016年7月28日木曜日

ヨーロッパ諸国の植民地支配のやり方は、少数派を使って多数派を支配させ、自分達への反発が起きない仕組みを取った。
例えばフランスがインドシナを統治した際には、ベトナム人を使ってカンボジアを統治させた。
その結果、カンボジア人の植民地支配への怒りは、フランス人に向かわずにベトナム人に向かった。
その後のカンボジア内戦にベトナムが入り泥沼になるが、カンボジア人のベトナム人嫌いは現在も変わらない。
フランスは同様に、シリアの統治には、少数派のアラウィ派を重用し、多くのスンニ派住民を支配させた。
その結果、フランスが引き上げた後も、スンニ派が多数の国であるシリアを、少数派のアラウィ派のアサド家が支配する構造が残った。
ベルギーはルワンダを植民地支配した際に、少数派のツチ族を使って多数派のフツ族を統治させた。
その結果、ルワンダが独立した後、ツチ族とフツ族が対立し内戦となり、フツ族によるツチ族の大量虐殺が起こる。
ヨーロッパ諸国の植民地統治によって、それぞれの植民地に負の遺産である民族対立が残り、今、ヨーロッパ諸国はその過去の植民地支配に対する報復をテロという形で受けているのである。

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