2015年11月13日に起こったフランス同時多発テロ事件後に分かった事は、今回の容疑者の多くはフランス国籍で、シスラム国で作戦が立案され、実際の犯行計画はベルギーで練られ、武器もベルギーで調達し、フランスで実行されたという事である。
ベルギーはフランスとドイツの緩衝地帯としてあるような国で、ベルギー語というものはなく、北部はオランダ語、南部はフランス語、東部の一部はドイツ語が公用語となっている。
ヨーロッパの真ん中にあり、複数の公用語があるので、「ベルギーこそヨーロッパの縮図」と言われ、首都ブリュッセルにはEUの本部がある。
それぞれの言語ごとに連邦警察と地方警察があり、フランス語を話す警察官とオランダ語を話す警察官とでは、意思の疎通ができず情報共有ができないという。
EUにはシェンゲン協定があり、協定を結んでいる国同士は国境線を意識せずに往来が自由になっている。
ベルギーとフランスはシェンゲン協定で行き来が銃で、南部はフランス語圏なのでフランス国内を移動しているようなものであるにも関わらず、フランスで事件を起こした容疑者がベルギーに逃げ込めば、フランスの警察は捜査ができなくなる。
ベルギーとフランスはシェンゲン協定で行き来が銃で、南部はフランス語圏なのでフランス国内を移動しているようなものであるにも関わらず、フランスで事件を起こした容疑者がベルギーに逃げ込めば、フランスの警察は捜査ができなくなる。
よって現在、ベルギーがヨーロッパのイスラム過激主義者たちが多く集まる拠点的存在となっている。
「ひとつのヨーロッパ」の理想が、思わぬ形で裏目にでてしまっているのである。
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