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2016年7月16日土曜日

2014年のスコットランド独立を問う住民投票を論じるうえでキーマンの一人が、スコットランド出身の元英首相のトニー・ブレアである。
ブレアは、1998年に権限移譲と分権議会の設置を認めたスコットランド法を制定した。
ブレア政権のもとで、北アイルランドにも議会をでき、19世紀から繰り返されていたテロ抗争が落ち着いた。
中でも賢明だったのが、ナショナリストのシン・フェイン党に、英国の国会に当たるウェストミンスター議会の議席を与えたことである。
シン・フェイン党は、アイルランド民族主義者の私兵組織「IRA(アイルランド共和軍)」の政治部門であり、テル組織に国会の議席を認めるような決断をやっているのである。
結果的に、武装解除に成功したのである。
出口が見えないように思えた紛争に対して、議会主義を基盤にした紛争解決に成功したのである。

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