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2015年5月30日土曜日

自分の宗教の為に命を捧げるという決意をして、そのために本当に死んでもいいと思うようになると、人の命を奪うことに対するハードルが低くなる。
だから大量殺人というのは、「人類救済計画」が立っていないとできない。
マルチン・ルターがドイツ農民戦争の時に、「農民をできるだけ早く殺せ」と言った。なぜならば権力に反抗することは悪であり、罪を犯すことなので「そうすると魂が汚れてしまう。こういうことをこの農民たちが続けていると、死んだあと、復活ができなくなる。今殺せば、魂はそれほど汚れていないから、助けるチャンスがあるから、だからできるだけ早く殺せ」と言いいながら、これが愛の実践だとして、アジったのである。
オウム真理教の「ポア」の理屈と同じである。
「ポア」とは「高いステージに上げる」という意味で、松本智津夫はそれを殺害するという意味で使っていた。
アメリカの原爆投下の理論にも通じる。本土決戦によって失惚れる日本人の命が救われるから、原爆投下は人道的だとアメリカでは説明された。
大量殺人の思想というのは、憎いから人を殺してやるというのではなく、まず大義なり理念に自分が命を捧げ、その後、人類の大救済計画や被害者のミニマム化といった理論になる。

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