Amazon

2015年6月19日金曜日

ピケティは『21世紀の資本』で、「世界的な税引後資本収益率と経済成長率 古代から20100年」のグラフで、世界規模でみた資本収益率rと成長率gの、古代ゼロ年からの推計と2100年までの予測を示している。
資本収益率「r」とは、資本から得た所得の資本に占める比率である。
ピケティは、歴史的事実として、資本収益率rは常に成長率gより大きい(r>g)という不等式が成り立つと主張している。
古代から17世紀までの成長率は極めて低く、0.1~0.2%しかない。
一方、多くの伝統農耕社会においては、資本所得は土地からのものだったはずであり、その収益率は4~5%、もっと厳しい推定を採用したとしても2~3%と推定される。
つまり、古代から17世紀の社会では、rはgの10~30倍であり、r>gが圧倒的な規模で示されている。

0 件のコメント:

コメントを投稿