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2016年9月9日金曜日

1931年9月18日に奉天(現・瀋陽)駅満州事変北方で、南満州鉄道が爆破される柳条湖事件の謀略をきっかけに、関東軍は軍事行動を開始し、満蒙一体を武力制圧する。
日本の傀儡国家である満州国が誕生するのは、この満州事変から6ヶ月に満たない1932年3月1日だった。
満州事変が史上最悪の昭和恐慌の時期に発生していることを知る必要がある。
また、近代に日本が常に抱えていた問題に、急激な人口増があった。
1872年に3500万人弱だった日本の人口は、60年足らずの間に3000万人以上増加し、1931年には6500万人(植民地人口は除外)を超えていた。
1932年の満州国成立以降、満蒙開拓団などの農業移住が本格化し、数十万人の日本人が新天地へ向かうことになる。
つまり、満蒙の地は当時の日本における社会問題を一挙に解決する特効薬と認識されていた。

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