1916年に、大正時代を代表する政治学者の吉野作造は雑誌『中央公論』に「憲政の本義を説いて其有終の美を済すの途を論ず』という長い題名の論文を発表し、民本主義を論じた。
民本主義とは、吉野が民主主義の代わりにデモクラシーの訳語として採用した用語である。
デモクラシーの訳語をそのまま民主主義にしてしまうと、「民主」の部分に主権在民が含まれてしまって明治憲法に抵触するひとになるので、ボカシて「民本」にしようと、吉野は提唱した。
つまり、民本主義は民主主義よりも、ボンヤリした概念となる。
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