Amazon

2016年12月7日水曜日

明治維新後、諸藩は廃藩置県により、これまでの藩領を全て返還しているが、廃藩置県がスムーズに実施されたのは、諸藩の財政悪化も大きな理由だといえる。
大名家は藩領を手放すことで、財政問題からも解放されたのである。
明治新政府は、藩の借金である藩債や藩札も承継している。
廃藩置県時の藩債(227藩)の総計は7813万円で、その内訳は内国債7413万延、外国債400万円だった。
新政府は、このうち国内債の3487万円(47%)と外国債全額の合計3887万円を引き受けている。
諸藩はこのような巨額な財政赤字を抱えており、廃藩置県をするまでもなく、そのままほっておくと多くの諸藩が破綻していた可能性もある。
ちなみに大名家は、廃藩置県によって借金から解放され、華族として相当な俸禄を保障され、逆に豊かになった者も多かったという。

0 件のコメント:

コメントを投稿