江戸幕府は、農民ばかりではなく、町人に対してはもっと甘かった。
というよりは、江戸の町民には税金らしい税金は課されていなかった。
というよりは、江戸の町民には税金らしい税金は課されていなかった。
天保13(1842)年に勘定奉行だった岡本成の次のような記録がある。
「町民が地税を納めるのは当然のことながら、江戸の場合は、徳川家が江戸に入った時に、寛大さを示すために地税を取らなかった。そのため江戸の町民は地税を治めなくていいものと思い込み、これまで地税を徴収できなかった」
「町民が地税を納めるのは当然のことながら、江戸の場合は、徳川家が江戸に入った時に、寛大さを示すために地税を取らなかった。そのため江戸の町民は地税を治めなくていいものと思い込み、これまで地税を徴収できなかった」
どうやら、徳川家康が秀吉によって江戸に国替えさせられた時に、人を呼び寄せるために最初は地税を取らなかった事が、町民の既得権益となってしまったようである。
この岡本の記録が残っている時期は、江戸時代の最晩年であることから、江戸時代を通じて、江戸の町民だけは地税を払わずに済んでいたのである。
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