米国の人種差別撤廃の当初は、民主党も共和党も賛同していたが、その後、民主党は黒人を守り、その有権者の支持を得る政党へと徐々になっていった。
他方で、共和党は黒人の支持わ拒み、白人の支持を呼びかけ、その有権者の支持を集めて来た結果、真の白人政党となった。
福祉国家に敵対的な白人の政党という性格を持つことができたのは、福祉は黒人のためのものと示してきたからである。
これは経済的新自由主義(ネオ・リベラリズム)が普及するために重要なことであり、だから減税もできた。
福祉国家に敵対的な白人の政党という性格を持つことができたのは、福祉は黒人のためのものと示してきたからである。
これは経済的新自由主義(ネオ・リベラリズム)が普及するために重要なことであり、だから減税もできた。
しかし、トランプは共和党の支持者を、この反黒人という位置づけから抜け出させ、人種のようなシンボルではなく、最優先事項を経済闘争に変化させた。
しかし、民主党は完全に米国政治を人種的なものにし、「私たちこそ少数派、黒人やヒスパニックを代表している」と選挙戦を繰り広げ、黒人であることはとても重要な意味を持つと、人種に重心を置いた方針を継続させた。
黒人がクリントンに投じた票は、オバマの時よりも少し減ったが、その8割以上が民主党を支持した。
今回の米大統領選挙を総括すると、本当に民主的な結果ではあったが、やはり現在も白人の民主主義だということになる。
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