統計的に言うと、格差の大きな社会にいる人達は、その社会を「不平等だ」と感じる傾向にある。
しかし、自分がギリギリ「中間層」に留まっていると信じたい多くの日本人にとって、格差の問題は「他人ごと」として受け止められている。
国際社会調査プログラムによると、自分達の社会を「不平等だ」と考える日本人の割合は41ヵ国中30位、「所得格差が大きすぎる」と考える人の割合も29位と低い。
当然、格差を是正する必要も感じなのであろうか、「格差を是正するのは政府の責任だ」と答える人の割合は、33ヵ国中28位と低くなっている。
日本は貧しい人への給付と富裕層への税、両者を通じた財政の格差是正効果が、先進国の中でも最も低い国の一つである。
「中の下」で踏みとどまっている人達にとって、社会に助けられる貧しい人達は「お荷物」になり始めているかもしれない。
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