経済学が、大恐慌を予見することができなかった事への反省として、自然科学へのコンプレックスから、計量経済学や理論経済学が生まれたという一面がある。
実験できないものは科学ではない、唯一の解答が出ないものは科学ではない、再現性がないと科学ではない、といった言い方に経済学が、社会科学というものはそういうものではない、経済学は人間の営みであるから自然科学とは異なるのだと、力強く逆襲できなかったのである。
だから自然科学と同様の客観性や再現性や実験性があると仕立てようとして、どんどん数学にのめり込んでいったという経緯が一つの問題としてある。
更にコンピューターが出現して、それを使うことができない学問は現代の学問ではない、という発想がビックデータコンプレックスを生んでいる。
経済学の祖であるアダム・スミスは、むしろ文学的な表現を使って、人間の営みとしての経済学を語っている。
ケインズも同様である。
ケインズも同様である。
そうした経済学の流れから、近代経済学がどんどん遠ざかってしまった。
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