ジョン・F・ケネディ大統領の就任演説だった「祖国があなたのために何をしてくれるかを問うなかれ。あなたが祖国のために何ができるかを問うべし」で、当時のアメリカ国民は盛り上がった。
これは猛烈に全体主義的なメッセージである。
面白いのが、ここでケネディは「カントリー」という言葉を用いている点である。
「ネーション」を使えば、民族主義的になり、「ステート」を使えば国家主義的となり、どちらもひんしゅくを買っただろう。
「ネーション」を使えば、民族主義的になり、「ステート」を使えば国家主義的となり、どちらもひんしゅくを買っただろう。
だからケネディは、あえて「カントリー」を使ったのである。
これは、なかなかの策略に満ちた発想である。
これは、なかなかの策略に満ちた発想である。
都会を意味するタウンと違い、「マイ・カントリー」と言えば、出身国を意味する上に、故郷、郷里、田舎のニュアンスがあるからこそ、カントリーという言葉が、アメリカ人の心を掴んだのである。
国家ではなく祖国というニュアンスを出すために、カントリーを意図して選んだのである。
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