現在の公務員制度は明治時代から120年以上も続く古い制度であ る。
その最大の特徴は、官僚の「中立性」を重視していることである。
現行制度が確立する前の明治政府では、それぞれの大臣が自身のお 抱え人材を政治任用して、行政を取り仕切って、内閣が代わる度に 人材が入れ替わり、行政の一貫性が保てず問題視されるようになっ ていた。
そこで、山縣有朋が1899年に文官任用令を改正して政治任用を 禁止し、以後、政治家と関わりのない官僚が中立的な立場で行政を 取り仕切るようになった。
行政の一貫性は保たれたが、官僚は自分たちの利権を追い求め、政 治家に抵抗する事で、民意を反映しない行政が行われるようになっ た。
その最大の特徴は、官僚の「中立性」を重視していることである。
現行制度が確立する前の明治政府では、それぞれの大臣が自身のお
そこで、山縣有朋が1899年に文官任用令を改正して政治任用を
行政の一貫性は保たれたが、官僚は自分たちの利権を追い求め、政
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