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2014年6月21日土曜日

現在の公務員制度は明治時代から120年以上も続く古い制度である。

その最大の特徴は、官僚の「中立性」を重視していることである。

現行制度が確立する前の明治政府では、それぞれの大臣が自身のお抱え人材を政治任用して、行政を取り仕切って、内閣が代わる度に人材が入れ替わり、行政の一貫性が保てず問題視されるようになっていた。

そこで、山縣有朋が1899年に文官任用令を改正して政治任用を禁止し、以後、政治家と関わりのない官僚が中立的な立場で行政を取り仕切るようになった。

行政の一貫性は保たれたが、官僚は自分たちの利権を追い求め、政治家に抵抗する事で、民意を反映しない行政が行われるようになった。

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