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2015年8月13日木曜日

円ドル相場が記録上初めて公式の文書に現れたのは、1874年(明治7年)で、日本の通貨単位が「円」に定められたのが1871年だから、それから3年後ということになる。
この時の円ドル相場は、1ドル1円だった。
これが急激に下がり始め、半値の1ドル2円にまで進んでいくのが、明治20年代から30年代のことで、西南戦争と日清戦争により明治政府が不換紙幣を乱造したことによりインフレが起こった事が原因である。
その後30年ほど安定した状態が続いていた円ドルレートは、満州事変などの中国での軍事行動により日本の信用が失われ、1ドル4円程度にまで下落した。
急激な円安が進むのは、太平洋戦争後のことで、敗戦後の急激なインフレが進み、一気に1949年には1ドル360円というレートで固定化される。
このように円ドルレートのトレンドは、日本という国の信用に関連してきた事が分かる。

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